調理時間:約45分
こんにちは。米農家に生まれ育ち、米粉大好き!な管理栄養士、shiro(シロ)です。
「米粉でチョコチップシフォンケーキを作ったら、チョコが全部底に沈んで固まってしまった…」 「焼き上がったら底にチョコが溜まっていて、型にくっついて綺麗に剥がれなかった」
ふわふわの米粉シフォンケーキに、チョコチップのアクセント。
おやつに出てきたら大人も子どもも大喜びする大人気メニューですが、いざ作ってみると「チョコチップが綺麗に分散せず、すべて底に沈没してしまう」という失敗に直面しがちです。
実は、小麦粉のシフォンケーキに比べて、米粉のシフォンケーキはチョコチップが非常に沈みやすい特性を持っています。
何も対策をせずにそのまま混ぜてしまうと、重力に負けて底(焼き上がりの上部)に集まってしまうのです。
そこで今回は、おうちで一番よく使われる「17cmシフォン型」を使い、どこを切ってもチョコチップが綺麗に散らばる、絶対に失敗しない極上ふわふわ米粉シフォンケーキの黄金比レシピをご紹介します!
プレーンのシフォンケーキがマスターできた方も、この「具材を綺麗に混ぜ込むテクニック」を覚えれば、アレンジの幅が格段に広がりますよ。
この記事はこんな方におすすめ!
- 17cmのシフォン型を使って、失敗のないチョコチップシフォンを作りたい方
- 米粉のチョコチップシフォンを作ると、いつもチョコが底に沈んでしまう方
- プレーンシフォンからステップアップして、失敗しないアレンジレシピを知りたい方
なぜ沈む?米粉生地特有の「チョコチップ」が沈む理由
小麦粉のレシピではうまくいくのに、米粉に変えた途端にチョコチップが沈んでしまうのには、米粉の性質が大きく関係しています。
① グルテンがないため生地の「粘り気」が弱い
小麦粉には、水分を加えて混ぜることで「グルテン」という網目状の構造(粘り気)が生まれます。
このグルテンの粘り気がクッションとなり、重いチョコチップを生地の途中で踏みとどまらせてくれます。
しかし、米粉にはグルテンが一切ありません。
そのため、チョコチップの重さに耐えきれずにストンと下に落ちてしまうのです。
② メレンゲが水分を放出しやすい(離水しやすい)
米粉は小麦粉に比べて油や水となじみやすい反面、メレンゲの泡をキープする力が少しデリケートです。
生地を型に流し込んでからオーブンで熱が通るまでのわずかな間に、メレンゲの泡が少し緩んでしまうと、その隙間を縫ってチョコチップが自重で沈んでいってしまいます。
この2つの弱点をカバーするための「3つの秘策」を仕込むことで、どこを切ってもチョコチップが綺麗に出会える最高のシフォンケーキが完成します。
チョコチップを底に沈ませない「3つの秘策」
①:チョコチップに「米粉」を薄くコーティングする
チョコチップをそのまま生地に入れるのではなく、あらかじめ小さじ1/2程度の米粉(分量内)をまぶして、表面を白くコーティングしておきます。
こうすることで、チョコのまわりの米粉が生地の水分を吸ってピタッと吸着し、生地とチョコが一体化します。
表面の摩擦力が高まるため、生地の中でチョコが滑り落ちるのを強力に防いでくれます。
②:チョコチップは「冷やして」最後に加える
チョコチップが温かい(常温の)状態だと、生地の温度と馴染みすぎて余計に下に滑りやすくなります。
使う直前まで冷蔵庫でキンキンに冷やしておくことで、まぶした米粉がしっかり定着し、生地に入れたときもその場所をキープしやすくなります。
③:メレンゲはいつもより「気持ち硬め」のツヤを意識
チョコを支えるのは、最終的にはメレンゲの「泡の力」です。
泡立ての最後にキメを整え、しっかりとしたツノが立つ、かつボソボソにならない絶妙な「ツヤのある硬いメレンゲ」を作ることで、焼き始めてからデンプンが固まるまでの間、チョコチップをしっかりと浮かせ続けることができます。
米粉のチョコチップシフォンケーキ作りに必要な調理器具
- ボウル
- ハンドミキサー
- 泡立て器
- ヘラ
- 箸
- オーブン
- シフォンケーキ型(17cmトール型)
【黄金比】米粉のチョコチップシフォンケーキ 材料(17cmシフォン型1台分)
- 卵 :6個
- 砂糖: 70g
- 米油 : 50ml
- 牛乳 :50ml
- 米粉(製菓用): 85g
※ここから小さじ1/2をチョコチップ用に分けて使います - 片栗粉:15g
- チョコチップ(または粗く刻んだ板チョコ):40g
※大きすぎるチョコチップは沈む原因になるため、小粒の溶けにくいチョコチップか板チョコを細かく刻んだものがおすすめです。
さらに美味しく作るためのおすすめ材料
製菓用米粉
製菓用米粉の使用がおすすめです!
きび砂糖
白砂糖よりもコクが出るだけでなく、まろやかな甘みが米粉の風味を引き立ててくれます。
チョコチップ
焼いても溶けにくいのでしっかりチョコが残って、お菓子作りにおすすめです!
もし、よりプロ仕様の本格的な製菓材料でこだわりたい方は、品揃えが豊富な富澤商店オンラインショップやcotta(コッタ)公式通販でまとめ買いするのもおすすめですよ!
おいしいチョコチップシフォンケーキの作り方・手順
はじめに
- オーブンを180℃に予熱しておく(焼くときは170℃ですが、扉を開けた時の温度低下を防ぐため)
- 卵は卵黄と卵白に分け、卵黄は常温へ、卵白は使う直前まで冷蔵庫へ入れておく
- 米油、牛乳をそれぞれ計量しておく
- シフォンケーキ型には何も塗らず、しっかり水分と油分を拭き取る
- チョコチップに米粉をまぶして冷蔵庫に冷やしておく

①卵黄生地:しっかり「乳化」させる
- ボウルに卵黄と分量の1/3の砂糖(約23g)を入れ、白っぽくなるまでハンドミキサーで混ぜる。
(最初はさらさら濃い黄色(オレンジ色)をしていますが、混ぜていくともったりしたレモンイエローのような白っぽいクリーム色に変わります。) - サラダ油を少しずつ入れながら、マヨネーズのようにとろりとするまでよく混ぜる。
- 牛乳を入れ、さらによく混ぜる。
- 米粉と片栗粉を入れて粉っぽさがなくなるまでグルグル混ぜる
(米粉はグルテンが出ないので、ここはしっかり混ぜます。)



②メレンゲ:キメの細かい「鳥のくちばし状」
- 卵白をハンドミキサーの高速で泡立て、全体が白くモコモコしてきたら砂糖の1/3(約23g)を入れる。
- さらに泡立て、少しツヤが出てきたら残りの砂糖の半分(約23g)を入れる。
- 最後に残りの砂糖(約23g)を入れ、ハンドミキサーを低速にして1分間混ぜる(これで大きな気泡が消え、キメが整います)。
- 持ち上げた時に、ピンと立ってから先が少しおじぎする(鳥のくちばし状)くらいがベスト。ボウルをひっくり返しても落ちない固さです。

③合わせ作業:手早く、でも丁寧に
- 卵黄生地のボウルに、メレンゲをひとすくい(全体の1/4程度)入れ、泡立て器でしっかり混ぜ合わせる
- 残りのメレンゲの半量を入れ、今度はゴムベラに持ち替えて、底からすくい上げるように優しく混ぜる。
- 残りのメレンゲをすべて入れ、白い筋が見えなくなるまで手早く混ぜる。
- 全体が均一に混ざりきる一歩手前で、冷蔵庫から冷やしておいた米粉をまぶしたチョコチップ2/3を全体に散らすように加えます。 そこから、ゴムベラで底から大きく5回ほど優しく混ぜ、チョコが全体に行き渡ったらすぐに混ぜるのをストップする。


④焼成と冷却:振動は厳禁
- 高い位置から型に流し入れ、最後に型をトンと2回落として大きな気泡を抜く。
- 残りの1/3のチョコチップを表面に散らし、箸でくるくる円をかきながら均一にし、生地の表面の気泡もきれいにする。
- さらにゴムベラで生地を縁にすりつける。(膨らみ方が綺麗になります。)
- 170℃に下げたオーブンで30分焼く。
- 【超重要】 焼き上がったらすぐに、瓶などに刺して逆さまにする。
逆さまのまま3時間以上(完全に冷めるまで)放置してください。
熱いうちに正位置に戻すと、自分の重みで潰れてしまいます。 - しっかり冷めたら型から外す。



失敗しないコツ
- メレンゲはしっかり泡立てて、泡をつぶさないように混ぜる
- 型には絶対に油を塗らない(膨らまなくなります)
- 焼き上がり後はすぐに逆さまにすること(しぼみ防止)
綺麗に仕上げる!型外しのコツ
完全に冷めたら、シフォンナイフ(または細いパレットナイフ)を使って型から外します。
チョコチップが入っているシフォンケーキは、ナイフがチョコに当たって引っかかりやすいため、いつもより「ナイフを型の内壁にぴったりと強く押し当てること」を意識して、上下に細かく動かしながら一周させてください。
筒の周りや底面も同様に、じっくりナイフを沿わせることで、チョコが引っかからず、表面がボロボロにならない綺麗なシフォンケーキがお目見えします。
米粉チョコチップシフォンケーキの気になるカロリーと栄養成分
米粉チョコチップシフォンケーキ1台当たりのカロリーは、1,770キロカロリーです。
4人〜6人用で楽しめるサイズ感です。
米粉チョコチップシフォンケーキ:1台当たり
| エネルギー | 1,770kcal |
|---|---|
| たんぱく質 | 52.0g |
| 脂質 | 96.7g |
| 炭水化物 | 177.5g |
| – 糖質 | 175.4g |
| – 食物繊維 | 2.1g |
| 食塩相当量 | 1.5g |
※食品成分表に収載されていない食材は概算での計算のため参考値になります
※食材によって、計算対象外としている食材もあります
・使用料が微量のものや、お好みに値するものなど
・栄養素情報が公表されていないもの
※最新情報に合わせ、栄養成分を更新する場合があります
まとめ:どこを切ってもチョコに出会える、感動の米粉シフォン
グルテンがない米粉だからこそ、「チョコに米粉をまぶす」「しっかりしたメレンゲを作る」というアプローチが、仕上がりに劇的な違いを生み出します。
カットしたときに、上から下までまんべんなくチョコチップが散らばった断面を見たときの感動はひとしおです。
お口に入れると、米粉ならではの「シュワッ、しっとり」とした至福の口溶けのあとに、チョコのカリッとした甘みが広がります。
プレーンシフォンを上手に焼けたら、ぜひこのチョコチップシフォンに挑戦して、おうちカフェの時間をさらに特別なものにしてみてくださいね!
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