調理時間:約1時間5分(作業時間5分)
こんにちは!米農家に生まれ育ち、白ごはん大好きな管理栄養士のshiro(シロ)です。
「スープストックトーキョーで大人気のあの濃厚な東京ボルシチを、おうちで簡単に再現してみたい!」
「本格的なボルシチを作りたいけれど、近くのスーパーにビーツが売っていない…」
「お肉が硬くなったり、味が薄い、または酸っぱい仕上がりになってまずい思いをしたことがある」
そんなお悩みはありませんか?
専門店のような深いコクのあるボルシチはお家で作るにはハードルが高く思えますが、実は炊飯器を賢く使えば、お出かけ前や育児の合間にボタン一つで「お肉がホロホロ、お野菜がトロトロ」の絶品スープが完成するんです!
今回は、手に入りにくいビーツは一切使わず、どこのご家庭にもあるトマトピューレ(またはトマト缶)を使って、本家スープストックのようにご飯に合う濃厚な味わいに仕上げる黄金比レシピをご紹介します。
管理栄養士の視点から、ネット上の失敗原因(酸味が強い、コクがない等)をスパッと解決する隠し味の秘密や、気になるカロリーまで丁寧に解説します。
今晩は、炊飯器におまかせして、おうちで贅沢なごちそうスープを楽しんでみませんか?
この記事はこんな人におすすめ!
- ボルシチを炊飯器を使ってスイッチ一つで簡単に作りたい方
- ビーツなし・トマト缶(トマトピューレ)で酸味を抑えた本格レシピを知りたい方
- スープストックのボルシチのような、お肉が柔らかくご飯に合う濃厚なスープを作りたい方
ボルシチってどんな料理?ポトフやミネストローネとの違い
そもそも「ボルシチってどんな味?」
「何が有名。どこの国が発祥の料理なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ボルシチが有名な国
ウクライナやロシアなどの伝統的な料理です。
本来は「ビーツ」という赤カブに似たお野菜をたっぷり使うため、鮮やかな深紅色をしているのが特徴です。
ポトフやミネストローネとの違い
ポトフはフランス発祥の「コンソメベースのスープ」、ミネストローネはイタリア発祥の「刻み野菜をトマトで煮込んだスープ」です。
一方、ボルシチは、牛肉や根菜の旨味をじっくり引き出し、サワークリームなどの乳製品を混ぜて、まろやかなコクとほのかな酸味を楽しむ濃厚な煮込み料理になります。
今回ご紹介するレシピは、日本人の味覚に合いやすく、
スープストックでも大人気の「トマトベースで仕上げる、どこかハッシュドビーフを思わせるような濃厚でご飯に合う味わい」のボルシチです。
炊飯器で作る簡単ボルシチに必要な調理器具
- 炊飯器(今回は5.5合用を使用)
- まな板・包丁
- 耐熱皿(玉ねぎのレンジ加熱用)
- 電子レンジ
- ヘラまたは菜箸
炊飯器で作るボルシチに必要な材料(4人前)
- 牛肩ロース肉:300g
- 玉ねぎ:300g(中サイズ1.5個)
- 砂糖:9g(大さじ1)
- にんじん:100g(1/2本)
- じゃがいも:150g(中1個)
- トマトピューレまたはトマト缶:400g
- 水 :50g
- 鶏だしパック:1パックまたは顆粒鶏ガラスープの素:2.5g(小さじ1)
- 醤油 :18g(大さじ1)
- にんにくチューブ :6g(小さじ1)
- バター:10g
- ローリエ :1枚(なしでもOKですが、入れると一気にプロの香りになります!)
〈お肉味付け用〉
- 塩コショウ:少々
〈仕上げ用(お好みで)〉
- 塩コショウ:適宜
- プレーンヨーグルト:40g
- 乾燥パセリ:適宜
さらに美味しく作るためのおすすめ材料
鶏だしパック
格段に美味しい旨味のあるスープになるのでおすすめです!
失敗なし!炊飯器で作るスープストック風ボルシチの作り方
下準備:お肉を常温に戻す
- 牛肩ロース肉は冷蔵庫から出し、あらかじめ常温に戻しておきます。
(冷たいまま炊飯器に入れると、お肉が急激に縮んで硬くなるのを防ぐため)
①具材のカット:大きさを揃えて食べ応えアップ
牛肩ロース肉は8等分の角切りにし、にんじん・じゃがいもは皮を剥いて、それぞれ4等分に切ります。ボルシチの具材として重要な玉ねぎは、甘みを引き出すために薄切りにします。

②玉ねぎのレンチン:これがコクを出す最大の裏ワザ!
切った玉ねぎを耐熱皿に入れ、砂糖を加えて全体を軽く混ぜ合わせます。
かるくラップをして、電子レンジ(600W)で5分加熱します。


鍋で作るときのように時間をかけて「飴色玉ねぎ」を作らなくても、砂糖をまぶしてレンジ加熱することで、玉ねぎの細胞が壊れて一気に甘みとコクが引き出されます!これが味が薄い、コクがないという失敗を防ぐ最大の隠し味です。
③炊飯器にセット:順番に入れてスイッチを押すだけ
炊飯器の内釜に、常温に戻した牛肩ロース肉を入れ、塩コショウ(少々)を振って全体を和えます。
その上に、にんじん、じゃがいも、②のレンチンした玉ねぎをのせ、 トマトピューレ、水、鶏だしパックの中身の粉末(または顆粒鶏だし)、醤油、にんにくチューブ、バター、ローリエを順番に加えます。 すべてセットしたら、炊飯器の「普通コース」で炊飯します。

④仕上げ:味を整えてヨーグルトをトッピング
炊き上がったらフタを開け、全体を底から優しく軽く混ぜ合わせます。味見をして、お好みで塩コショウで味を整えてください。
器にお肉とお野菜をバランスよく盛り付け、仕上げにプレーンヨーグルト(1人あたり10g)をのせ、乾燥パセリを散らせば完成です!

管理栄養士が教える!「酸っぱい」「味が薄い」を解決する3つの鉄則
トマトの酸味をまろやかにする「砂糖」と「バター」の役割
トマト缶やトマトピューレをたっぷり使ったスープでよくあるのが、「酸味が強すぎてすっぱい」「コンソメや顆粒だしだけだと味が薄い」という失敗です。
トマトの強い酸味を和らげるには、「糖分(砂糖・玉ねぎの甘み)」と「乳脂肪(バター)」がポイントです。
このレシピでは、玉ねぎと一緒に砂糖をレンチンし、仕上げにバターのコクを加えることで、トマトの角が取れた驚くほどまろやかで深みのある仕上がりになります。
ボルシチのお肉、どこの部位がベスト?牛肩ロースが最適な理由
ボルシチに使う牛肉は、部位の選び方で美味しさがガラリと変わります。
牛すね肉・牛すじ肉
煮込むと最高に美味しいですが、筋繊維が強いため、普通の炊飯器の1回炊飯(約60分)だけではまだ硬さが残りやすいのが難点です。
牛肩ロース肉(今回材料で使用)
赤身と脂肪のバランスが絶妙な牛肩ロース肉は、炊飯器の密閉された熱空間で火を通すことで、短時間でもスプーンで切れるほどホロホロに柔らかく仕上がります。
しっかりとした「お肉感」を味わいたい時にもおすすめです。
ステーキ肉の牛方ロースでもOKです。
サワークリームなしでも絶品!なぜヨーグルトをのせるの?
本場のボルシチには「サワークリーム」をのせるのが定番ですが、わざわざ買っても余らせてしまいがちですよね。
サワークリームがなぜ必要かというと、濃厚な肉の旨味スープに爽やかな乳製品の酸味を加えることで、全体の味を劇的に引き締めてくれるからです。
今回は、手に入りやすいプレーンヨーグルトで代用!これだけでスープストックのあの「爽やかでリッチな後味」が完璧に再現できます。
ボルシチは「ご飯」と「パン」どちらに合わせる?
本場ではパンと合わせるのが主流ですが、今回のスープストック風ボルシチはご飯に合わせる・ご飯にかける食べ方も最高に美味しいように、隠し味に「醤油」を加えて調整しています。
ご飯(白米)と合わせる
濃厚なトマトと牛肉の旨味が、隠し味の醤油によって温かいご飯に驚くほどマッチします。
少し硬めに炊いた白いご飯をスープに浸しながら食べると、スプーンが止まらなくなりますよ!
パンと合わせる
バゲットやカンパーニュを軽くトーストして、スープをたっぷりと染み込ませて食べるのも間違いのない美味しさです。
その日の気分に合わせて、ご飯かパンかを選んでみてくださいね。
ボルシチの保存方法と温め直しのコツ
冷蔵保存
炊飯器の釜に入れたまま放置すると傷みやすいため、必ず別の密閉容器に移し替えて冷蔵庫へ。
3日以内を目処に食べきってください。
冷凍保存
冷凍も可能ですが、じゃがいもは冷凍するとスカスカした食感になってまずい状態になりやすいため、冷凍する場合はじゃがいもだけを取り除くか、フォークで細かく潰してから冷凍するのがおすすめです(約2週間保存可能)。
温め直し
お鍋に移して弱火でコトコト温めるか、耐熱皿に移してふんわりラップをかけ、
電子レンジで温めてください。
ボルシチの気になるカロリーと栄養成分表
炊飯器で作るボルシチのカロリーは1人当たり約354キロカロリーです。
ボルシチ:1人前当たり ※仕上げ用のヨーグルトを含む
| エネルギー | 354kcal |
|---|---|
| たんぱく質 | 16.8g |
| 脂質 | 22.4g |
| 炭水化物 | 21.0g |
| – 糖質 | 14.3g |
| – 食物繊維 | 6.7g |
| 食塩相当量 | 1.8g |
※食品成分表に収載されていない食材は概算での計算のため参考値になります
※食材によって、計算対象外としている食材もあります
・使用料が微量のものや、お好みに値するものなど
・栄養素情報が公表されていないもの
※最新情報に合わせ、栄養成分を更新する場合があります
まとめ:炊飯器にスイッチオン!おうちでプロのボルシチを味わおう
切った具材と調味料を炊飯器にポンポンと入れるだけで、あとは全部炊飯器におまかせ。
作業時間は実質5分ほどで、驚くほど本格的なスープストック風ボルシチが完成します。
お肉のホロホロ感、玉ねぎの濃厚な甘み、そして仕上げのヨーグルトの爽やかなアクセント。
一口食べれば、きっと「お家でこんなに深い味が作れるんだ!」と感動していただけるはずです。
寒い日はもちろん、エアコンで体が冷えがちな季節や、忙しくて夕食作りに時間をかけられない日の「お助けごちそうメニュー」として、ぜひ大活躍させてくださいね。
「お肉がすごく柔らかくなった!」「ビーツなしでも大満足の味でした!」など、皆様からの楽しいコメントを心よりお待ちしています♪
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